食品製造機械 搬入時の注意事項について

食品工場向け機械といってもさまざまなものが存在します。大きさ、長さ、重さ、材質、強度など、同じものは存在しません。家庭にあるテレビや冷蔵庫などにくらべると大きさも重さもかなりのものです。

重たいものであれば数トン~数十トンの機械も珍しいものではありません。では、これをどの様にして輸送し、どの様にして工場へ搬入するのか?

今回はこのあたりを実際の搬入事例を元にご紹介したいと思います。

機械を移設するするためにはトラックが必要です。ユニック付きのトラックがベスト(ユニック操作は要免許)

次に工場内への搬入作業となります。工場の床など搬入路はあらかじめ養生しておく必要があります。この手間をはぶくと工場の床にキズだらけになってしまいます。特に重たい機械は注意が必要です。

食品機械には、電源の供給はもちろん、エアー、蒸気を必要とする機械もありますので、配線工事や配管工事も必要となります。

最後に試運転を行い、正常動作している事を確認して移設完了。

では、機械搬入は根性でがんばれば誰にでも出来るのでしょうか? トラックを手配すれば従業員たちでがんばれば出来るのでしょうか? 答えはノーです。理由は重いから大変、危険なことはもちろんですが、他にもいろいろな理由があります。

  • 理由1:先にも書きましたが、重たいので大変危険です。根性とパワーだけでは成功しません。
  • 理由2:専門知識なしにフォークリフトなどで機械を持ち上げたり、クレーンで吊り下げたりすると機械フレームが歪む場合があります。フレームが歪むと機械が正常動作せず本来の性能を発揮できなくなるだけではなく、機械寿命も大きく縮みます。機械の構造理解、重心位置の見極めなどが重要なポイントとなります。
  • 理由3:重量物を移動させるためにはさまざまな道具が必要です。フォークリフトはもちろんのこと、ジャッキ、ユニック車、重量物用移動台車、その他いろいろな専門道具が必要になります。

この様な理由により、リスクが大きすぎるので素人による機械の移動はおすすめできません。

おそらく、このレベルの事は重量物運搬業者へ任せるでしょう。

しかし、このレベルならどうでしょうか? 「このくらいの大きさであれば経費をかけずに自分たちで出来る!」と思われる方も多いのではないでしょうか。確かにこの大きさと重量であれば根性と数人の人員で移動は可能です。しかし、素人の機械移設は後々になっていろいろと問題が発生します。

  • 水平器を使用して機械の水平を出す必要があります。素人設置で歪んでいる状態だと正常動作しない場合があります。
  • 電源の配線工事はもちろんですが、アースも確実に取る必要があります。接地が不十分の場合は感電などの事故につながります。
  • 間違った位置で機械ジャッキアップしたり、フォークリフトなどで持ち上げたりすると機械が歪んでしまってドアに隙間ができたり、シャフト軸がズレて異音、過負荷の原因になり最悪は破損してしまいます。この微妙は歪みは目視ではほぼわからいレベルですが機械にとっては致命傷なのが厄介です。

「自分たちで移設してから、何か調子が悪いなぁ 設定も何もかも移設前とかわらないのに・・・」 こんな経験がある方もおられるのではないでしょうか?

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